駅ピアノ

NHKBSで不定期に放送される「駅ピアノ」「空港ピアノ」という番組がいいですね。
新年の深夜に一挙に再放送されていたのでおもわず見入ってしまいました。

駅や空港にピアノが無造作に置いてあって、通りすがりの人が思い思いの曲を弾く。
プロのピアニストもいれば会社員、デザイナー、旅行中の大学生、子連れの主婦など実に様々な人々が気軽に弾いている。
微笑ましいものや中にはそのテクニックに驚嘆するような人もいますが、どんな人も自分を表現する術を知っていることに驚かされます。
これは単純に文化の違いなのかもしれませんが、日本だったらこんな風に気軽に弾く人が果たして何人いるんだろうかと思ってしまいますね。

宮城県三陸町に置かれたピアノ

宮城県三陸町に置かれたピアノ

と思って日本にも駅ピアノがあるのか調べてみましたらまだ少しですがそこそこにはあるようです。
金沢駅西に「まちかど思い出ピアノ」、佐賀県のJR小城駅、新幹線浜松駅、新鳥栖駅、鹿児島県、宮崎県、宮城県、沖縄県内数か所などに置かれているようですね。
あるにはありますがヨーロッパのそれと比べると何かが違います。
まず気になるのはピアノに施されたカラフルな装飾。何もここまでしなくても(笑)・・・と思ってしまいます。どうみても自然な形じゃあない!

 

新幹線浜松駅のピアノ

新幹線浜松駅のピアノ

日本では何かをするときにイベントの目玉にとか、地域発展の起爆剤にだとか何かしら意義付けをしたがる傾向があります。
ですから仮に駅にピアノを置くにしても、ご自由にお触りくださいとかの看板があったり、その部分だけ囲いがしてあったりで特別な何かの場所のように扱います。これでは気楽に触れることもできませんし、きれいな装飾がしてあればそれだけで気持ちが引いてしまいます。新幹線浜松駅のピアノも自由に弾けるようですがこれでは気後れしそうですね。

新鳥栖駅のピアノ

新鳥栖駅のピアノ

 

その中で新鳥栖駅のピアノは比較的ヨーロッパの駅に近い置き方をしています(看板を除けば)。でも残念ながらこれも単なるイベントの一環なので今年の3月までしか置かれないようです。残念ですよね。通行の邪魔になるとか、何の利益ももたらさないとかのいろんな理由でただ無造作に置いてあるという事がないようですね。

 

 

ヨーロッパの駅や空港にピアノが置いてあるのはそこを訪れる人がリラックスできればという理由で駅や空港自体が設置しているとのことですが、日本だとスポンサーがいたり有志の人が寄付したりでないとなかなか実現しません。

音楽が文化として生活の一部となっているかどうかの違いなんでしょうが、こればっかりはあと数百年の時間が必要なのかもしれませんね。
西洋音楽が入ってきてまだわずか150年くらいですからそう簡単に定着するはずもありません。
何事も新しいことが定着するにはそれなりの時間がかかるという事。ですが継続してさえいれば何らかの変化は必ずあると思います。

もうひとつ、個人的な気持ちとして駅ピアノを弾く際には決して楽譜を持ち込まないことを基本にしてほしいです。
楽譜があると単なる練習や発表会になってしまいます。
周りの人をあまり意識せず、間違えようがうろ覚えだろうがその時の気分で好きな曲を弾くのがいいと思いますね。
ピアノを触ったことがない人がその時の気分で無茶弾きをしても構わないと思うんですが・・・

ここはどう見ても通行の邪魔になる場所だと思いますがそんなことお構いなしですよね(^0^)

日本でも東京駅や成田空港などの待合室のそばにさりげなく設置されることを期待します。
ボロボロの古びた調律されてないピアノでもいいじゃないですか。ダメっすか?

Follow me!