マークSATOの面白音楽講座4

音楽の3要素 メロディ編

メロディとは旋律のことですが、音楽の中では一番目立つものといえるかもしれません。
タイトルを聞いて最初に思い浮かべるのは歌の最初の部分だったり、サビの部分だったりするわけですが、それほどメロディにはインパクトがあります。有名な曲には特にそれが顕著ですね。

題名を聞いてすぐイントロを思い浮かべる人もいると思いますが、それはそれでその曲がイントロからすでにメロディの一部になっているという意味で素晴らしい出来上がりという事になります。

それはともかく、メロディは思い浮かんだものを鼻歌でとっさに歌うのも立派なメロディになり、作曲したことになります。ですから楽譜が書けなくても、楽器が演奏できなくても作曲家にはなれるということですね。

余談になりますが、1970年頃までは作詞家、作曲家というのが別々でそれぞれレコード会社と専属契約を結んでいた時代がありました。作詞も作曲も歌も全部一人でできる“シンガーソングライター”という言葉が定着し始めた1970年代初頭以降はその体制も崩れ、音楽業界に革命的な変化が起きるわけですが、レコードが発売されなくなってCDの時代になり(今はそれも危うくなってきましたが)、いまだにレコード会社という名前が存在し、録音することを“レコーディング”という呼び名が残ってるというのも不思議といえば不思議です。

話がそれましたが、ではメロディはどのようにして生まれるのでしょう?
その昔は音楽を専門に勉強してきた職業作曲家といわれる人の専売特許でしたが、1970年代以降はその気になりさえすれば誰でもできる時代になりました。

最近では作曲をサポートしてくれる“ガレージバンド”などのソフトが充実してきていますので、スマホやパソコンさえあれば高校生でも簡単にできてしまう時代になってきました。
もっとも、それで作った楽曲が多くの人に知ってもらい、認知されるかどうかはまた別の問題になるわけで、作るだけならだれでもできるという事ですね。

とはいえ、実際には売れる売れないは別にしても、いい作品を生み出すには運ももちろんありますが、やはりしっかりした裏付けのようなものがあるのとないのとでは雲泥の差があります。

亡くなられた日本を代表する編曲家であった前田憲男さんがいみじくも「作曲は編曲よりも難しい」といわれていました。編曲をするにはオーケストレーションという楽器の特性を熟知する必要があります。
ですので相当の努力を積まないとなかなかマスターできるものではないんですが、それを熟知された前田さんが言われる言葉の奥は相当深いという事になります。

鍵盤3-1

メロディは器楽曲は別にして、基本的には人が歌える事を想定しています。ですので人間の音域を考えて作ることになります。
ド(C)からド(C)までには12の音しかありません。これを1オクターブといいますが、一般的には1オクターブ半位が人が発声可能な音域という事になります。
男性と女性では音域が異なりますので、カラオケなどで男性が女性の歌を歌う時には4~5つ音を下げるとちょうどいい音域で歌えるという事になります。(女性が男性の歌を歌う時には4~5つ音を上げるといいという事になります)
注)・・・中央ハ音はピアノでいえば真ん中のドの音になります。

音域は人によって異なりますので上の表はあくまでも一般的な例です。
また、女性の方が男性よりも音域は高いですが、楽譜に表記する場合は̠加線が多すぎて見ずらいことから実際よりも1オクターブ下げて表記することが一般的です。

ちなみに、オクターブというのは12の音を意味しますので必ずC~Cと決まっているわけではありません。
F~FもG#~G#も1オクターブという事になります。
さらに言えば、C=ドですが、C#=ドとすることもBb=ドとすることもできます。
つまり、どの音から始まってもドレミファソラシドという音階を奏でることができるということになります。
それがKeyという考え方です。人にはその人に合った音階があり、Keyがあるという事です。
しかも、それは固定されたものではなく、歌(メロディ)によっては異なるKeyで歌うというようなことができるわけです。

C=ドと決める考え方を固定音。ほかのどの音でもドと考える考え方を移動音といいますが、絶対音感といってどんな音を聴いてもすぐにドとかレと答えられる人がいます。
そんな能力は生まれつき備わっている場合が多いですが、訓練すればある程度は可能です。
でも両手で10個の音をピアノで抑えて、すべての音を正確に当てることができるのは絶対音感を持っている人しかできません。

よく、音楽をするには絶対音感を持っていないとできないとか、絶対音感があれば数段有利だなどといわれることもありますが、それは必ずしもそうでもありません。
確かに絶対音感があれば音を確かめる必要がないとか、間違った音を瞬時に聴き分けられるいう利点はありますが、せいぜいその程度です。
先ほどの移動音で歌えるようになれば何の問題もありません。

私も絶対音感を持っている人がうらやましいと思ったこともありますが、実際に持っている人に訊くと音楽をするには邪魔になることが多いそうです。
なぜなら、ドアの閉まる音とか鳥の鳴き声にしてもすべての音が何の音かわかるわけで、しかも自然界の音は12の音に表わせられるものはないわけですから、かえって気持ち悪いんだそうです。
同じドでも微妙に低かったり、高かったりするわけですからおよそ音楽的でないという事なんですね。

前述の偉大な編曲家の前田憲男さんが「作曲は難しい」といわれたのには、人の音域に合わせるとせいぜい17~18くらいの音しか使えないわけで、その中で他の人とは違う印象的なメロディを作り出すというのは難しいという事が分かっておられたという事でしょうね。
会心の作だと思って作ったものが、すでに誰かが作っていたというようなことはよくあることです。

いずれにしても、名曲を数多く残している多くの作曲家たちの偉業は古今東西、今昔を問わずただただ尊敬あるのみで、未来永劫称えられるにふさわしいといえるでしょう。

私の一押しの名曲はこれですね。1914年にできてから100年以上経っても色あせないです曲です。

私も、お風呂のお湯につかりながら口ずさんでくれるような曲が残せたらいいなと日々空想に耽っています( ´艸`)

 

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