にっぽん丸、ぱしふぃっくびーなす乗り比べ

豪華客船を楽しもう!

富裕層の乗り物とされてきた豪華客船ですが、最近は少し様相が変わってきたように感じます。
洋上の動くホテルとも呼ばれる10万トン以上クラスのダイヤモンドプリンセスやクイーンエリザベスなどの客船が比較的リーズナブルな価格で乗れるようになったのが大きな一因と思われますが、それ以上に船旅を楽しむという文化が段々と日本にも浸透してきた結果なのかなとも思います。

船旅の文化とは一言でいえば“非日常を味わう”ことではないかと思います。
日本人が旅を愛するのはゴールデンウィークや年末年始、お盆休みなどまとまった休みがあればいろんなところに出かける習慣があることでも知られていますが、バス旅行の企画や鉄道の旅がメディアでも常に紹介されているように旅はごく身近なものであり、心身のリフレッシュにはもっとも効果的なツールであることをみんなが知っているからなんですよね。

その中でも究極のリフレッシュを感じさせてくれるのが船旅ということになるんだと思います。
そこで、今回は日本国内で味わえる船旅を少しだけご紹介します。

現在日本の港(主に横浜・神戸ですが)発着のクルーズは主にぱしふぃっくびーなす、にっぽん丸、飛鳥II、ダイヤモンドプリンセスの4隻があります。大きさとしてはダイヤモンドプリンセスが約11万トン、飛鳥IIが約5万トン、ぱしふぃっくびーなすにっぽん丸は約2.5万トンと前者2隻に比べると少し小ぶりですがそれでも十分豪華客船にふさわしい設備とおもてなしを受けることができます。

クルーズにもよりますが、費用的にはダイヤモンドプリンセスが意外と安く、飛鳥IIが比較的高い設定になっています。
この中では私はにっぽん丸とぱしふぃっくびーなすしか乗船経験がないのでこの2隻について少しご紹介したいと思います。

もっとも、私の場合は純粋に船旅が好きで乗っているのではなく、あくまでもお仕事の一環で乗船していますので少し見方が変わるかと思いますがその点はご了解願いたいと思います。
お仕事の内容はこちらまで

まずぱしふぃっくびーなすですが、こちらは今年20周年を迎えた大阪に本社を置く日本クルーズ客船所属の26,594トンの船です。
設備は当たり前ですが一応すべて整っています。2種類のダイニングルーム(ステートルームとスイートルーム利用によって分かれています)、大ホール、バー、カジノなどのエンターテインメントルーム、スポーツジム、展望浴場、パソコンルームなども充実しているといえるでしょう。
もちろん医務室もあり、いざという時の対応も万全です。(美容室などはクルーズによっては閉鎖させれることもあります)
特に展望浴場は最上階にあるので朝日を浴びながら、あるいは沈む夕日をみながらお湯につかれるのは最上の癒しとなります。
メインホールは広いですがその分少し殺風景な感じは否めません。

次ににっぽん丸ですがこちらは戦前からの日本を代表する船会社、商船三井客船所属の22,472トンの船で現在は3代目です。
ぱしふぃっくびーなすよりわずかに小ぶりですが設備サービス内容ともに充実しています。
大ホールであるドルフィンホールはぱしふぃっくびーなすより収容人数は少ないですが、エンターテインメントを楽しむにはこちらのほうがいい雰囲気です(椅子が違います)。また、図書館(ライブラリー)はにっぽん丸の方が最新の出版物などが豊富に取り揃えてあり充実しています。
大浴場は2階にあるので見晴らしがいいとは言えませんが窓のすぐ下に海が見えますので波しぶきなどをリアルに感じることができます。

船旅をされる方はリピーターが多いといわれますが、まさにその通りで一度経験するとなんども乗りたくなる、そんな魔法の魅力の虜になる方が多いのも事実です。そんな方々にお伺いすると料理はにっぽん丸が一番いいとよく言われます。
実際にはそれほど差はないとは思いますがそういわれるとそうかもしれないと思ってしまうのも不思議です。
他にもコーヒー好きの私などは船内いたるところでコーヒーが飲めるにっぽん丸はありがたいですね。なにせ図書館でも本を読みながら飲めますから。
ぱしふぃっくびーなすではレストラン以外では7階のオープンバーでしか飲めません。
シアター(映画館)はぱしふぃっくびーなすの方が傾斜がある分見やすいですね。

あと、サービスを提供してくれる従業員の方々はどちらの船もそのほとんどがフィリピンの人が大半です。中には主任クラスになって任されている人もいるくらいですからその接客は優秀といえます。私の印象としては日本語が達者な人はぱしふぃっくびーなすに多いような気がします。エンターテインメントを担当してくれているミュージシャンはどちらの船とも愛嬌もあり、技術も確かですので日本のお客様を十分もてなしてくれます。彼らの日本の曲を覚える才能と努力には本当に頭が下がりますよ。

こうしてみてくるとぱしふぃっくびーなす、にっぽん丸ともに甲乙つけがたいので最終的な決め手はクルーズの中身で決めるしかないでしょうね。
ご自分に合った日程、場所、価格などが決め手になると思いますのでその気になれば常にクルーズ予定をチェックすることが大事になってきます。

船旅は特に主婦層にとっては最高の息抜きになることだけは間違いありません。
なにせ3食昼寝付き(ほかにもアーリーモーニング、アフタヌーンTea,時には夜食もあります)で色んなエンターテインメントも楽しめることを考えると正に天国といえなくもありませんが、人によっては食べ過ぎてあっという間に太ってしまうというリスクもあることもお忘れなく!

私もいつの日かお仕事ではなく純粋に船旅を楽しめるようになりたいと日々思っています。
360度広大な海原の景色は船旅でしか味わえませんからね。そこでは煩わしい日常どころか時さえも忘れさせてくれます・・・

長崎のチンドン屋さん

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コスタクルーズ2017.7.11 長崎

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