高校野球もう一つの楽しみ方 2019
101回目の夏の全国高校野球選手権が甲子園球場ですでに始まっています。
年々参加校が減っているにもかかわらず、人気は衰えることがありません。
今年は地方予選で話題の選手が登場することなく敗退したり、常連の強豪校が敗退したりで波乱の大会という事もいえます。
今年の出場校の特徴は連続出場校の多さです。
13年連続の聖光学院(福嶋)を筆頭に、9年連続の作新学院(栃木)、5年連続の花咲徳栄(埼玉)、4年連続の前橋育英(群馬)山梨学院(山梨)、その他3年連続が3校、2年連続の11校を含めると49校中実に19校が連続出場です。
その分初出場は3校と過去10年で最も少ない数となっています。
聖光学院や作新学院はそれなりの努力を積んだ結果なのでしょうが、その他の学校はそれ以上に努力を積んで2校の壁をなんとか打ち破ってほしいと思わずにはいられませんね。
また、かっては公立校の常連校だった商業高校や工業高校も少ないながら頑張っている姿を見せてくれていることですかね。
そして、45年ぶりの秋田中央(前回出場時は秋田市立)、37年ぶりの立命館宇治(前回出場時は宇治)の懐かしい顔ぶれ、また28年ぶりの米子東と国学院久我山、23年ぶりの高松商、15年ぶり広島商などの古豪といえる名前もあり、ファンにとっても楽しみな日々が続くことでしょう。
さて今回も私の気になる校歌はどんなのがあるか調べてみました。
昨年もいろいろありましたが今年もえっ?これが校歌?というような度肝を抜かれるようなものはありませんが、その中でも一押しが立命館宇治です。
印象的なイントロに始まり、ラ(6度)から始まるメロディラインなど厳かで雄大という表現がぴったりの曲の仕上げになっています。
これはおそらくクラシックの指揮者でもある外山雄三さんの編曲によるところが大きいと思います。
さすがにミッション系の学校にふさわしい編曲をされたものだとつくづく感心いたします。
やはりいい作品は優秀な人によって作られるということを再認識させられました。
ただ元々のメロディですから仕方ない部分もありますがkeyが高すぎるのが気になります。
通常男女が歌うことを想定すると五線の一番上のミくらいがどこの学校でも上限なんですが、立命館宇治ではその上のファやソが頻繁に出てきます(掛け声の部分ではラもでてきます)。
そうなると卒業式や入学式などで果たしてどれだけの生徒が歌えるのかという疑問が出てきます。
まぁそれらも含めてぜひ一度聴かれてみてはいかがでしょうか?
なにせ37年ぶりですからめったなことでは聴くことができません(笑)
立命館宇治の登場は8月7日の第4試合、相手はこれまた45年ぶりの秋田中央高校です。
校歌のKeyはまず99%が長調(メジャー)で作られています。
明るく元気にというようなモチーフに長調が合っているからなんでしょうが、そのなかに部分的に短調をまぜるとドキッとするような効果が得られることがあります。
今年の出場校では国学院久我山(西東京)ですね。
歌の途中で急に短調になるところがあり、ドキッとさせられますよ!
イントロだけでいえば常連校の明徳義塾、沖縄尚学の校歌も印象的です。
あとは3拍子ながらゆったりと聴かせる作新学院、東海大相模、テンポが速く歌詞を追うがで忙しい初出場の飯山(長野)、KeyはC(ハ長調)なのに途中まではG(ト長調)と錯覚するようなメロディの宇和島東。
歌詞が春夏秋冬仕様に4番までできてるので甲子園では2番を歌う花咲徳栄(春の選抜大会では1番を歌う)など味わい深い校歌もたくさんあります。
たかが校歌、されど校歌です。
暑い夏をエアコンの効いた部屋で熱中症になる心配もなく、のんびりと校歌を楽しむ!
ことしもこれで乗り切りましょう。
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